不動産抵当証券
中小企業や個人事業主が金融機関から融資を受ける場合、一般的には不動産を担保とし、金融機関はその不動産に「抵当権」を設定して自分の債権を保全します。
この金融機関の持つ貸付債権と抵当権を一体として証券化したものが「不動産抵当証券」です。
不動産抵当証券の原券は独立した機関の「(財)抵当証券保管機構」が保管しているので、投資家は抵当証券会社が発行する「取引証」と(財)抵当証券保管機構が発行する「保管証」を受け取ります。
このふたつの書類の内、抵当証券会社が発行する「取引証」を「モーゲージ証書」と言いますので、一般的には不動産抵当証券への投資を指して「モーゲージ」と呼んでいます。
普通金融機関が中小企業や個人事業主に融資をする場合、金融機関は融資額に対して十分な不動産を担保としています。
ですから不動産抵当証券というのは不動産投資の中でもリスクが低い投資ですが、その代わりリターンも比較的小さく現時点では「個人向け国債より良い」という程度の利回りです。
ただ抵当証券会社によっては高い利回りを提示している所もありますが、世の中にローリスク・ハイリターンの投資はありませんので、利回りが高い場合はリスクも高いと考えて間違いはないでしょう。
1口の投資額は抵当証券会社によって異なりますが、50万円又は100万円が一般的で、利払いは年2回です。
不動産抵当証券は現時点では大きな利回りは期待出来ませんが比較的リスクが低いので、例えば退職金などを取りあえず1年~3年投資して、その間に有利な投資先を研究するという様な方には向いているのではないでしょうか?
不動産抵当証券を中途で換金したくなった場合は抵当証券会社が買い取ってくれますが、その場合は中途解約に関わる手数料が必要になります。
又、非常に稀なケースとして抵当証券会社の方から中途解約の申し入れがある場合がありますが、それは融資を受けている中小企業などが融資の繰上返済をした様な場合ですので、ほとんどこの様なケースはありません。
不動産抵当証券は元本と利払いを抵当証券会社が保証している商品ですので、万が一抵当証券会社が破綻すれば元本と利払いの一部が保証されない場合があります。
ですから不動産抵当証券に投資する時は抵当証券会社をしっかり選ぶ必要があります。
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